アルバイトの家庭教師をいつのまかクビになっていたことから学んだ、情報のギャップによるサラリーマンの心理的ジレンマ。

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こんにちは、アズキです。

僕は大学生のころ家庭教師をしていたのですが、いつのまにかクビになっていたという経験があります。

クビになった経緯と、その体験から今になって思うことを書きました。

家庭教師をいつのまにかクビになっていた経緯

仲介業者に登録するシステム

僕の家庭教師のアルバイト先は、仲介業者に登録(無料)しておくと条件を気に入った親御さんと自分がマッチングして、そのあとは直接親御さんとやり取りするシステムでした。

おそらく親御さんが仲介業者に紹介料を払うビジネスモデルでしょう。

登録するとすぐに担当の生徒さんが決まり、中学1年生の男の子の先生として週1で教えることになりました。素直な生徒さんだったので、楽しく働くことができていました。(あまり宿題はやってくれていなかったけど…でもこれは僕のせいでもあると思っている)

留学という都合で休職を申し出る

1年くらい続けたとき、僕はホームステイで1ヶ月ほど留学することに。

仲介業者とは普段まったく連絡を取りませんが、休職や辞めたいときは親御さんより先に仲介業者に連絡するように言われていました。理由は「担当の先生ではなくなる場合ご心配をかけるので、親御さんには代わりの先生を手配できた後に伝えるから」というものでした。

休職を伝えるのが遅くなるのは良くないとは思いながらも僕はそれに従い、留学が決定した後も親御さんに伝えませんでした。

しばらくすると仲介業者から「留学する件は親御さんに伝えたから、君から親御さんに連絡を取る必要はない。そのまま留学に行ってくれていいよ。」と連絡がきました。

そのときも僕は忠実に仲介業者に従い、親御さんに陳謝することなく留学します。

いきなりのクビ宣告

留学から帰って、仲介業者に連絡してみると「もうあのご家庭には行かなくていいよ」と言われてしまいました。クビです。

僕は留学から帰ってきたあとも、そのご家庭の家庭教師を続ける気でいたのでクビ宣告の電話はかなり衝撃でした。「え、あ、そうですか、、」みたいな感じだったと思います笑

こちらから電話をかけて初めてクビになったことを知らされたということです。いつ、そしてなぜクビになったかを知らされないまま仲介業者とのやり取りは終了します。

持っている情報のギャップによる心理的なジレンマ

優先するべきなのは仲介業者 or 親御さん?

クビになったときは「親御さんは突然留学で違う先生に代わるって言われた(それも本人からではなく仲介業者から)わけだし、信用を失う無責任なことしてしまったな。」ぐらいにしか思っていませんでした。

でも今になって、自分が属する会社(弊社)が持つ情報と取引先が持つ情報とのギャップがあるがために、サラリーマンは常に心理的なジレンマ(板ばさみ)を感じるのではないかという考えに至ります。

親御さんのためを思えば、代わりの家庭教師を手配した後ではなく留学が決まった時点ですぐに伝えるべきです。ですが仲介業者の意向で事情は伏せられました。

双方の都合を知っている僕は「親御さんのことを考えると、すぐに伝えたほうがいいんだけどな」と思いながらも、弊社の方針に従うしかありません。

MEMO

似たような例として、クーポンがあります。店員がクーポンの存在を知っていても直接教えてくれることは(お店の利益になる理由がない限り)ないです。

会計のあとにクーポンの存在を知って「クーポンがあるなら教えてくれてもいいじゃん…」と不満に思った経験は一度や二度ではないですよね?

弊社の利益が最優先のサラリーマン

僕は今年の4月からサラリーマンとして社会人になります。

サラリーマンとして働くなかで、同じように後ろめたい気持ちを感じることがめちゃくちゃ多いのではないかと想像しています。取引先のことを考えると△△だけど、弊社の規定上□□しないといけない、みたいな。

弊社の利益が最優先なため、機密情報を取引先に話すことができないことも日常茶飯事でしょう。

ゆるふわなまとめ

何気なく過ごした出来事でも、今になって振り返ると深い考察ができる経験ってあると思います。

過去の自分では考えなかったことを考えられるようになったということは、自分が成長したということではないでしょうか。

「飽きるのは自分の成長が止まっているから」 ー ニーチェ

自分のアンテナの感度を高めて、より豊かな発想ができるようになりたいです。

おわり