こんにちは、アズキです。
この前の日曜日、10月21日に基本情報技術者試験(略称FE)を受けてきました。
受験する動機は、来年から勤務するIT系の会社が取得を推奨しているからです。つまり僕はIT知識を身につけたい派ではなく、資格がほしい派です。合格を最低限の勉強時間で目指すスタンスです。
僕は大学の専攻が情報系ではないので、勉強を始めたときの知識は常識レベルのみだと思って読んでもらえれば。
これから基本情報技術者を受けようと思っている人の参考になればってことでレポします。
もくじ
ざっくり、基本情報技術者試験【FE】とは
位置づけや試験時間など
基本情報技術者(FE)は、経済産業省が認定している国家資格です。例えば、医師や弁護士は国家資格、TOEICは民間資格です。
高度IT人材となるために必要な基本的知識と技能、実践的な活用能力が問われる試験で、年2回、春と秋に行われます。今回僕が受けたのは平成30年度秋期。
試験は午前と午後に分かれていて、それぞれ2時間半の計5時間の試験です。けっこう長丁場でした。
午前は一問一答方式の80問、午後は午前の応用問題といった感じ。午前午後、全て選択問題です。
合格ラインは午前と午後の両方で60%以上の正答率です。
受験料は5700円。受験資格や年齢制限はないです。
基本という名前によらず、意外と難関かも
平成30年度春期の合格率は29%でした。
この合格率は「合格者数/応募者数」ではなく「合格者数/受験者数」です。
当日試験に来る人が少ない(受験率はだいたい7割)から実際の合格率はもっと高いよって勘違いしている人もいたので一応。
ちなみに「合格者数/応募者数」を平成29年度秋期で計算すると16%(合格率は22%)。数字で見ると、なかなか難関かもしれないです。
そもそも大学入試のような、枠が決まっている試験じゃないので合格率どうこう考えても仕方ないんですけどね。落ちるのは単に勉強不足ってことなので。
僕がやった午前対策
午前対策のために使った参考書
僕はIT知識がほとんどなかったので、体系的に学ぶために「かんたん合格 基本情報技術者教科書」を買いました。
イラストが多くて、情報系初心者にも分かりやすかったです。
有名な参考書として「キタミ式」や「栢木先生」を見てみましたが、僕はかんたん合格の雰囲気が好きでした。書店でチラっと比べてみるのがいいです。かんたん合格は、あとの2つより500円以上安かったのも選んだポイントです笑
買ったあとに気づいたんですが、PDF版をダウンロードできるのがとても便利でした。
過去問を解いていて、もう1回見直したい単語が出てきたらPDFを開いて「Ctrl+F」で検索という流れ。地味に面倒な、後ろの索引から該当ページを探す作業をしなくていい。
PDF版をスマホで開けるようにしておけば、重い本を持ち歩く必要もないです。スマホがあれば勉強できる環境にできたので、純粋に勉強時間が増えました。この参考書を買って正解でした。
午前は過去問の繰り返しで十分
午前試験80問のうち40問くらい、つまり半分くらいは過去問からの流用なので過去問演習が大切です。
僕は「過去問道場」というサイトを利用して演習しました。基本情報を受けるほぼ全員が使っているんじゃないかな。
会員登録も必須ではなくスキマ時間に勉強できます。ブックマークしておいて、電車に乗っているときなど移動時間に利用していました。解説も丁寧で、お世話になりました。
僕がやった午後対策
午後試験は大問を選択する
午前と違って、午後は大問を自分で選択します。
午後試験の大問は、
- 問1 情報セキュリティ
- 問2 ハードウェアorソフトウェア
- 問3 データベース
- 問4 ネットワーク
- 問5 ソフトウェア設計
- 問6 マネジメント
- 問7 ストラテジ
- 問8 アルゴリズム
- 問9~問13 ソフトウェア開発(問9 C言語、問10 COBOL、問11 Java、問12 アセンブラ、問13 表計算から1つ選択)
問1のセキュリティ、問8のアルゴリズム、問9~問13のソフトウェア開発は解答必須です。
つまり、問2~問7までの6つから4つを自分で選択して解答します。
配点ですが、問8と問9~問13は20点、問1~問7は12点となっていて、アルゴリズムとソフトウェア開発が重めの配点となっています。
大問ごとの所感と使った参考書
問1のセキュリティは解答必須なので、セキュリティに関する知識はしっかり身につけたいです。特に、公開鍵暗号とディジタル署名は頻出です。誰のどっちの鍵で暗号化するとかややこしい。
問2はハードウェアorソフトウェア。決まっているわけではないですが、各期でハードウェアとソフトウェアが交代で出題されています。今回も、30年度春期がハードウェアだったので30年度秋期はソフトウェアでした。だから31年度春期はハードウェアかも。
問3はデータベース。白状するけど、僕はデータベースを捨てたので全く勉強してません。なぜ捨てたのかというと、午前ではほとんど出ない知識を覚えないといけないからと、似通ったSQL文を選択肢から選ぶので自分の答えが合っているか不安になるからです。ここは人によって分かれるところだと思っていて、自分は文系だし計算したくない!って人はデータベースが合っているかもしれません。覚えてしまえば、限られたパターンしか出題されないから楽っていうブログも見かけます。
問4のネットワークは前提知識を問われず、国語の読解問題に近いかなと思います。また、セキュリティに関連する問題も多いのでセキュリティの知識が生かせるときもあります。
問5はソフトウェア設計ですが、アルゴリズムの簡易版みたいな感じです。問題によって難度の差が大きいと感じていたので、本番で選択するかは問題を見てからだなと思っていました。
問6と問7のマネジメントとストラテジは日本語の問題と言われていて、非情報出身向けかなという印象です。特に文系出身の人は問6と問7を選ぶべき!って書いてある体験記ブログは多かった気がします。
問8のアルゴリズムは、非情報系出身にとって特に鬼門だと言われています。アルゴリズムは配点が20点と高いので対策必須です。逆にアルゴリズムがほぼ満点なら、配点的に午後試験はパスできるでしょう。
アルゴリズム対策用に別で1冊参考書をこなしたほうがいいという体験記も多かったので、僕も1冊買うことにしました。
僕は「大滝みや子先生のかんたんアルゴリズム解法」を使いました。
解説は僕のような初心者でも分かりやすかったし、分量も多くなかったので、アルゴリズムを最低限の時間で対策できた気がします。この参考書のおかげか、アルゴリズムを完答できた過去問もありました。
問9~問13のソフトウェア開発の選択をどうするかですが、未経験の人は迷わず問13の表計算を選ぶべき!っていう体験記ブログが多かったので、素直に僕も従いました笑
表計算っていうのはエクセルのことです。
「表計算ってエクセルなの?普段の研究でグラフ描くのに使っているし楽勝かな?」と最初は思いましたが、実際はそんなことなかったです笑
エクセルといっても照合検索や垂直照合、表引きといった研究では使わないような関数が出題されるので慣れが必要でした。表計算のために1冊参考書を買うか迷いましたが、結局買いませんでした。その代わりに「パーフェクトラーニング過去問題集」を買いました。
先ほどリンクを貼った「過去問道場」のサイトでは、過去問の解説も丁寧にしてくれているんですが、問13の表計算の解説はないんですよね。解説なしで対策はきつい。
問13の配点もアルゴリズムと同じ20点なので、やっぱり軽視できないなと思って10月になってから、この過去問を買いました(遅い)。 なので僕の表計算の対策は過去問のみです。
表計算対策のために買った過去問でしたが、解説がとても丁寧で分かりやすかったし、午後試験を解くために必要な知識を全体的におさらいできました。最近の4回分は紙面で、それより前のは11回分までPDFでダウンロードできるので、たくさん過去問解きたい人にもおすすめできます。ただ重いので持ち運びには向きません。
2につづく
【基本情報技術者試験】非情報系の僕がおそらくギリギリ合格したのでレポする 2 of 2