こんにちは、アズキです。
先日、ツクモでBTOパソコンを注文しました。スペックは後述しますが、10万円くらいのお買い物でした。
ツクモは本社が群馬県にある国産パソコンショップで、実店舗も秋葉原などに存在しています。もともと「九十九電機株式会社」という名称でしたが、2009年にヤマダ電機に吸収されました。
「新しいパソコンがほしいけど、BTOパソコンってどんな感じだろう」って方に参考にしてほしいです。といっても、僕も初めてBTOパソコンを注文しましたが笑
もくじ
旧環境は6年前に揃えたもの
6年前大学入学時に買ったノートPCを使っていました。ざっくりしたスペックはこちら。
- CPU・・・Core i7 第3世代(4コア/8スレッド) クロック周波数2.4 GHz
- メモリ・・・DDR3 8 GHz
- HDD・・・1 TB
悪くはないスペックだと思います。当時の最高スペックのものを買ってもらった記憶があります。
今でも使えているのですが、メモリが足りず?たまにフリーズしてしまいます。これがかなりのストレス。
電源長押しで再起動するのも飽きてきたので、デスクトップPCを買うことにしました。ノートPCとは違ってモニターも大きくできるので、作業効率も大幅にアップします。
BTOでパソコンを購入することにした
新しいパソコンがほしいとき、まずどこで買うか迷いますよね。
主な選択肢としてメーカー製、BTO(Build To Order)、自作の3つがあります。
- メーカー製・・・コストが高い。買った段階で不必要なソフトが多く入っているせいで容量圧迫。メリットとしてはPCの知識は必要なく、買ったら使える。
- BTO・・・コストは普通。部品の相性問題を考える必要がない。欲しいスペックの部品をある程度カスタマイズできる。「ある程度」が嫌な場合、自作するしかない。
- 自作・・・コストが安い。PCを組み立てる知識が必要で、自分で部品を選ぶ(選べる)。部品の相性問題などで組み立てても起動しないリスクやPCケースに部品が収まるかなど考えることがたくさんある。
僕はBTOで買うことにしました。理由は月並みですがコスパがいいからです。BTOは受注生産なので、およそ自分が求めるスペックの分だけにお金をかけることができます。
その分、PCパーツに関する知識がある程度は必要です。このエントリを読めば、BTOで購入できるくらいは知識が身につくと思います。もし分からないことがあっても、店員さんに聞けば対応してくれます。
メーカー製を買うのは情弱なんじゃないかな…
BTOのなかでもツクモ(tsukumo)を選んだ理由
部品を作っているのはBTOメーカーではありません。基本は組み立ててくれるだけです。
なので「あそこのBTOメーカーは故障が多いからやめたほうがいい」っていうのは筋違いな部分もあるかなと。「故障時の対応」だったり「保障内容」を比較したほうがいいと思います。BTOメーカーが異なっても同じメーカーの部品を使っていることもあるでしょう。
BTOメーカーといってもたくさんあります。ドスパラ、マウスコンピューター、パソコン工房あたりが有名ですかね。
そのなかで比較して、ツクモを選んだ理由を紹介します。
ダウングレードできる
「BTOは受注生産だからスペックを自由自在に選べる」というわけではありません。残念ながら。
BTOメーカーのスタンスは様々で、アップグレードはできるけどダウングレードはできないというショップがほとんどでした。基本モデルは用意してあって、それにオプションで追課金だったらできるよって感じです。
ダウングレードができないと、自分に必要ないスペックにまでお金を払わなくてはいけません。これが上述した「およそ」という意味です。
これらに対して、ツクモはアップグレードの他にダウングレードも選べます。ここまでの性能は必要ないと思ったパーツをダウングレードすることで、その分だけ安くすることができます。
例えば、ほとんどのBTOメーカーの基本モデルに(僕にとってはいらない)HDDが1TBは付いています。今回ツクモで僕はHDDなしを選択して(-4,000円のダウングレード)、代わりにSSDを追加することができました。
店舗が存在する
実店舗が存在するので、聞きたいことがあれば直接店員さんに相談できます。
僕みたいな初心者にとっては心強いです。
どのメーカーのパーツを使用しているか記載されていることが多い
BTOメーカーはスペックを選択するだけで、パーツの型番までは分からないことが多いです。この場合、細かい仕様が分からないということになりますが、ツクモではパーツの型番まで指定できることが多いです。
僕の場合、SSDの規格にこだわりたかったので、NVMeなのかを型番から検索することで確認できました。安くない買い物ですし、どの型番のパーツなのか分からないというのは嫌ですよね。
ちゃんとHDMI端子が付いている
かなり細かい部分ですが、ちゃんとHDMI端子が付いています。
HDMIとは音声や映像をケーブルを介して、モニターに出力するための通信規格
僕はなんとなくマウスコンピューターで注文しようかなと考えていたので、マウスコンピューターとツクモをかなり比較しました。
BTOメーカーを選ぶときは、基本構成の仕様までしっかりチェックするべきです。というのも、マウスコンピューターの仕様において、インターフェース端子にHDMIがないことがあったからです。
少し調べてみたところ、HDMI端子導入にはロイヤリティ(使用料)を支払う必要があるらしく、僕はマウスコンピューターはそこをケチっていると邪推しています。
ちなみに、マウスコンピューターはキーボードとマウスがいらないのに必ず付いてくるようです。いらないからその分安くしてほしいですよね。ツクモはちゃんと(?)付いてきません。良心的です。
カスタマイズ内容
OS
Windows 10 Home 64ビットにしました。OSに関しては特に書くことないです。普通はProにする必要はないでしょう。
CPU
CPUはたとえでPCの脳と言われていますね。処理速度の性能に大きく関係します。
僕は今回Core i5-8400を選びました。
Core i5-8400のスペック・・・6コア/6スレッドでクロック周波数は2.80GHz
あれ、旧環境でi7だったのに下げたの?と気づいたあなた。目ざといですね。
6年前にPCを買ったときは適当に最高スペックを選びましたが、動画編集やゲームをしない人にとってCore i7はオーバースペックなようです。
僕はゲームも動画編集もほとんどしないのでCore i5でいいかなと。それにCore i7にすると2万円も高くなるんですよね…
調べてみたところ、旧環境のCore i7は4コア/8スレッド。Core i5-8400は6コア/6スレッドとなっています。
4コア/8スレッドと6コア/6スレッドの性能の違いを調べてみましたが、はっきりとは分かりませんでした。作業によるみたいです。コアとスレッドの違いは簡単に言うと、4人で8つの仕事ができるか、6人で6つの仕事をできるかという意味の違いらしいです。
僕なりの結論ですが、Core i7→Core i5にしたけどクロック周波数は上がっている(2.4GHz→2.8GHz)し、性能は落ちていないんじゃないかなと思っています。
メモリ
メモリの大きさは、机の広さによくたとえられますね。どれだけの作業を同時進行できるかというイメージでしょうか。
僕は注文では8GBを選びました。「注文では」というのも、自分でメモリを増設して16GBにしようと考えています。メモリの増設は挿すだけです。(YouTubeで見る限りは)簡単なので自分でできるかなと。
8GB→16GBで注文した場合、12,000円くらいプラスでかかります。一方、メモリ8GB自体の値段は6,000円くらい。自分で増設すれば6,000円浮きます。
タスクマネージャーを確認すると、CPUよりもメモリがボトルネックになっている気がしています。なので16GBにすると決めました。
僕は基本的にタブを新しいタブで開きます。レビューなど調べ物するときはタブを20個、さらにYouTubeタブを10個とかは開きます。さらにバックグラウンドで音楽やLINE、メモアプリも開いているくらい…
旧環境のタスクマネージャーを見ると、多いときで7GBくらい使用していました。これは経年劣化のせいもあるかもです笑
記憶媒体 M.2 SSD
記憶媒体は机の引き出しにたとえられることが多いようです。データを保存しておく場所ですね。記憶媒体の種類は主にHDD(ハード・ディスク・ドライブ)とSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の2種類に分かれます。
SSDはHDDよりも読み書き速度が速いです。引き出しをなめらかに開け閉めできるイメージですかね。SSDにインストールすることでOSやアプリケーションの起動の高速化が図れます。SSDのデメリットは高価なことです。
SSDにはいろいろな規格があり、その規格によって読み書き速度が大きく異なります。この規格の種類を理解するのに時間がかかりました。
僕の理解をベン図にしました。複雑ですよね…
結局、僕はM.2 SSDのNVMe対応のPCI Express3.0 x4 接続のSSDにしました。理由は現在1番高速な規格だからです。ツクモでは「Samsung 970 EVO」という製品を選択。上述したようにメーカーをSamsung製まで指定できました。
僕がBTOパソコンを注文する上で1番迷ったのがSSDです。
いろいろ調べた結果、SSDにはNVMe接続とSATA接続があり、NVMe接続じゃないと超高速ではないということです。
だいたいの読み込み速度比較(僕調べ)
- HDD →100 MB/s
- SSD SATA →600 MB/s
- NVMe SSD PCIe3.0 ×2 と 2.0 ×4接続→1000 MB/s
- NVMe SSD PCIe3.0 ×4接続→3000 MB/s
SATAとNVMeでは全然速度が違うみたいです。さらに、NVMe接続でも3.0 ×2と3.0 ×4では3倍くらいも違うらしいです。
でも、速いほど値段も高くなります。
僕は今使っているHDDより30倍も速い規格が気になりすぎて「NVMe SSD PCIe 3.0 ×4接続」を選びました。どうせなら今1番速い規格を試したくないですか?普段のブラウジングでNVMeの速さを実感できるかは不明なんですけどね笑
パソコンに速さを求める人は「M.2 SSDか」だけでなく「NVMeか」どうかまで確認しましょう。上述のベン図にあるように、M.2 SSDでもSATA接続のものは600MB/sで頭打ちになってしまいます。
ちなみに、HDDは一切付けませんでした。NVMeコントローラ規格のSSD 250GBに、SATA通信規格のSSD 250GBをプラスして計500 GBで十分かなと。旧環境のPCで6年以上使って合計500GBほどだったので。
容量が足らなくなるころにはSSDの価格も今より下がっているでしょうし、そのとき買えばいいかなーって感じです。
電源
定格500Wを選びました。電源を大きく食うのは、CPUとグラフィックボード(通称グラボ)です。僕はグラボ非搭載ですが、最低限の容量ではなく1つ上を選択しました。
電源はPCの心臓と言われることもあり、重要なパーツです。故障の原因が電源にあることが多いらしいです。
M.2 SSDを搭載したことも考慮して、少し余裕を見てグレードアップしました。
その他
・オフィスソフトはなし
オフィスソフト(WordやExcelやOutlook)はつけませんでした。無料で使えるGoogleドキュメントやスプレッドシートで十分だし、これらはMicrosoftとの互換性もあります。オフィスソフトって2万円もするんですね。PowerPoint有りのものだと25,000円。高いよね…
・光学ドライブはDVDのみ
旧ノートPCに光学ドライブが付いているので、オプションで追加する必要はないかなと思いましたが、DVDドライブなしを選択しても-500円くらいにしかならないので付けました。簡単に外付けできるので、ブルーレイの必要性を感じたら買おうと考えています。
・グラフィックボード(通称グラボ)はなし
高画質のゲームや動画編集、4Kのディスプレイを使用する場合は必要。上述の通り、ゲームをしない僕にはグラボは必要ありません。
ツクモの3年保障をつけた
高額な買い物には保障を付けたいですよね。BTOと自作の大きな違いの1つは、保障を付けることができるかだと思います。
ツクモの場合、PCの注文金額に応じて3年保障にかかるお金が微妙に変わります。僕の場合は5,000円くらいでした。3年間は安心してPCを使えると考えると、高くはないと思います。
ゆるふわなまとめ
今回注文したスペックをまとめます。
- CPU…Core i5-8400
- メモリ…8GB(16GBに増設する予定)
- 記憶媒体…M.2 SSD 250GB & SSD 250GB の計500GB
- 電源…定格500W
- グラフィックボード…なし
これで10万円くらいです。送料と税と延長保証を除けば、9万円以内に収まりました。税金1万円高けぇ…
ツクモの公式サイトで簡単にスペックの見積もりができます。BTOであれば、意外と安く希望のPCをカスタマイズできるかもしれません。
次のエントリは、実際に届いたPCのレビューとSSDの増設について書こうと考えているので乞うご期待!
おわり